何らかの理由で実の親が育てられない時に、里親に措置されるので「どちらが本当の親か?」と相対するイメージが大人も子どもも浮かぶと思うのですが、養育里親という立場は実の親と一緒に育ての親として子どもを育てていく制度なので子どもを奪う気持ちは全くありません。
しかし、育ての親として子どもに必ず伝えていることがあります。
それは「実の親も育ての親(里親)も親であることに間違いない」ということです。
子どもが、日常会話の中で自然にでる「本当の親は・・・」「○○さんは・・・」と使い分けていることが多いのですが、私が気が付いた時はその都度「実の親も本当の親だけど、育ての親(里親)も本当の親だよ、例えば実の親が大好きなカレーライスで育ての親は苦手な野菜カレーだとすると、好き嫌いはあるかもしれないけど野菜カレーもカレーライスだよね」と伝えています。
この刷り込みはとても重要なポイントだと考えています。
月と鼈であったとしても子どもが親であることを認識して初めて種がまかれると思います。
その種を一生をかけて見守ることが里親の養育スタイルだと思います。
子どもが自立後に一番必要としているものは建物ではなく親の愛情です。
その時、子どもが「実の親もいるけど、育ての親も親は親」と感じるかどうかが、
子どもにとっての安全基地となれるかどうかの分かれ道になります。
夫婦で育て親としての愛情を伝えていける里親と夫婦型のファミリーホームをたくさんの人に知ってもらい、社会全体の責任で子どもが家庭の中で育つ権利を大切にできる地域社会をつくっていきたいです。
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